【関西エリア】ガス自由化で選べる6社を徹底比較してみた

どうも、キャナナです。
ガスの自由化は2017年4月から始まっているにも関わらず、ずっと見ないふりをしていたんですが、ついに重い腰を上げて徹底的に調べてみることにしました!
電気とガス両方での比較はこちらの記事をご覧ください。
ガス自由化について
大阪ガスよりも安い会社が登場
まず、関西エリアでガスと言えば「大阪ガス」なんですが、ガスの自由化によって大阪ガスよりも安い料金設定のところが出てきました。
それが関西電力の「関電ガス」です。
大阪ガスのある一部のプラン+条件の人を除いては、この関電ガスに乗りかえるほうが安くなります。
電力よりも参入企業は少ない
ガス自由化の参入企業は電力に比べて少なく、しかも料金プランも大阪ガスまたは関電ガスのものをそのまま使っているところばかりなので、実質「大阪ガス」VS「関電ガス」の2強になってます。
・コープガス(生協)
・J:COMガス(ケーブルテレビ)
・au(ケータイ)
・eo(ネット)
関西で一番安いガス会社はここ!
大阪ガス(床暖・エコ) 4,939円
関電ガス(電気セット割)5,114円
大阪ガス(床暖料金) 5,161円
関電ガス(なっトク) 5,272円
大阪ガス(エコジョーズ)5,526円
大阪ガス(もっと割) 5,598円
大阪ガス(一般) 5,700円
※ガスの使用量30㎥で計算
※上から安い順
※エコジョーズプランは2019年5月で新規受付終了
コープガスとJ:COMガスは大阪ガスの「もっと割」と同じ料金、auとeoは「関電ガス」と同じ料金になります。
関電ガスのセット割(電気も関西電力)が大阪ガスの床暖料金より安くなっていますが、床暖料金ではガスコンロと浴室乾燥機の設置によって上記の金額からさらに2~9%の割引がありますので通常は逆転するかなと思います。
大阪ガスで床暖料金を契約している家庭
大阪ガスの床暖料金プランが実は最強です。
なので、大阪ガスの床暖料金で契約している人はそのままガス会社を変えないほうがお得です。
大阪ガスで一般・エコジョーズ・もっと割を契約している家庭
床暖料金の次に安いのは関電ガスです。
なので、大阪ガスで一般料金・エコジョーズ・もっと割を契約している人は関電ガスに切り替えるほうがお得です。
auとeoも関電ガスと同じ料金プランなのですが、こちらはあえて乗り換えるメリットはないかなと思いますので、関電ガスでOKです。(理由は後述します)
※切り替える際は、念のため大阪ガスで解約金などがないか確認することをおすすめします。
ついでに電気料金も見直すとさらに安く
実は電気料金についても、電力の自由化によって関西電力より安い電力会社が登場しています。
それが「あしたでんき」です。
なので、
床暖料金の人は
⇒大阪ガス+あしたでんき
の組み合わせがおすすめです。
電気料金についても各社調べました。
あしたでんき 8,800円
関西電力(ガスとセット)9,536円
大阪ガス(電気とセット)9,536円
関西電力(従量電灯A) 10,048円
大阪ガス(電気のみ) 11,049円
※電気の使用量400kWhで計算
※上から安い順
※2019年10月時点の料金で計算
あしたでんきの料金プランはとてもシンプルで、基本料金なしの「22円(税込) / kWh」のみなのでわかりやすく、わたしが調べた限り一番安い会社なので、ぜひ電気検針票などから一度料金を計算してみてください。
お手元に検針票がない場合は「はぴeみる電」に登録することで過去の電気使用量が確認できます。
例えば1ヶ月の使用量が400kWhであれば
400kWh × 22円=8,800円
という感じで簡単に計算できます。
切り替えに関する費用は何もかからず、最低利用期間もなし、解約金もありません。
ガス料金の計算方法
では、もっと具体的に料金を算出したい!という人のために、ガス料金の計算方法についても解説したいと思います。
ガス料金は
基本料金+(単位料金×使用量)
で計算します。
大阪ガスの一般料金の料金表はこちら
※2019年10月時点での料金表
これを元にガス料金を計算してみると・・
例)30㎥の場合
区分はB(20-50㎥)になるので、
基本料金は1364.81円を適用
単位料金は1㎥あたり144.52円で計算します。
1364.81+(144.52×30)=5700.41円
という感じ。(先にかけ算のほうから電卓計算して、あとで基本料金を足すと簡単です。)
また、この基本料金とは別で「原料費調整制度」という過去の原料価格を元に単位料金を調整する制度があるんですが、これは毎月変動するものなので、試算をする場合には考慮しなくても大丈夫です。
実際の支払い時には、単位料金に若干の修正が入った状態で毎月のガス料金が算出されます。
こんな感じで、すべてのプラン・会社の料金表を確認し、計算をしたのが先ほどの順位表になります。
※大阪ガスの検針票が手元にないという人は「マイ大阪ガス」に登録することで簡単に過去の使用量が確認できます。
その他のガス会社のプラン詳細
ここまで大阪ガスと関電ガスについてばかり書いてきたので、その他の4つのガス会社についての詳細もまとめておきたいと思います。
大阪ガス系のガス会社
コープガス
生協のコープが提供しているガスプランになりますが。
基本の「コープガスプラン」は大阪ガスの「もっと割」と同じ料金ですが、大阪ガスの現在のプランもそのまま引き継ぐことができます。
また、「コープでんき」とセットで契約することでガス代が3%引きになるセット割が適用されます。ただしセット割は「コープガスプラン(もっと割)」の契約者のみなので注意。
では、大阪ガスと同じ料金なのにコープガスに切り替えるメリットは何なのか調べてみたのですが、メリットは個別配送の送料への影響のみかなと思います。
生協では宅配の利用額がある一定の金額(2万円程度)になると、翌月の配送料が無料になるというサービスがあるのですが、その宅配の利用額の中にガス料金も加えることができるので、生協の利用額が少なかったとしてもガス料金でカバーできる場合もあるという感じ。
床暖料金も引き継げるので、生協をよく利用する人で、この個別配送の送料の点に魅力を感じるのであればコープガスに切り替えるのもありなのかな?と思います。
ただし、その場合でも「コープでんき」は電気料金が高いです。
J:COMガス
J:COMガスもコープガスと同様、大阪ガスの「もっと割」と同じで、こちらも現在の大阪ガスの料金プランを引き継げますが、契約できるのはJ:COMユーザーのみです。
また、「J:COM電気」とセットで契約することで、J:COMのサービス料金から年間1200円引きになるセット割が受けられますが、こちらもコープガスと同様、「もっと割」プランを契約している人のみが対象なので注意です。
しかも、J:COMガスは契約手数料3000円+解約する際は解約金が発生する場合もあります。
関電ガス系のガス会社
au
「関電ガス for au」という名称のとおり、ガス料金は関電ガスとまったく同じになりますが、契約できるのはauユーザーのみなので注意です。
セット割は「auでんき」もセットで契約することでガス代が3%引きになるというものですが、これは関電ガスで関西電力とセットで契約した時のセット割(3%引き)とまったく同じ内容になりますので、auのほうが安くなるということもありません。
ただし、唯一「auでんき」とセットで契約するメリットとしては、「Pontaポイント」の付与があります。これはauでんきの電気料金に対するポイント付与なので、ガスの契約だけではもらえません。
<ポイント付与>
毎月51ポイント
+
電気料金が
2500円未満 1.5%
2500~6000円未満 5%
6000円以上 6%
しかし、実際はこのポイント付与分を考慮したとしても、auでんきより「あしたでんき」のほうが電気料金は安くなります。
eo
eoも関電ガスの料金プランとまったく同じになります。
セット割も「eo電気」とセットで契約することでガス代が3%引きになるというものですが、これは関電ガスで関西電力とセットで契約した時のセット割(3%引き)とまったく同じ内容になりますので、eoのほうが安くなるということもありません。
しかも、eoはポイント付与などの独自のメリットも特に見当たらず、さらに契約時には事務手数料として3240円かかります。
まとめ
というわけで、かなり長々と書いてきましたが、結論はもう序盤でも紹介したこの順位表がすべてです。
大阪ガス(床暖・エコ) 4,939円
関電ガス(電気セット割)5,114円
大阪ガス(床暖料金) 5,161円
関電ガス(なっトク) 5,272円
大阪ガス(エコジョーズ)5,526円
大阪ガス(もっと割) 5,598円
大阪ガス(一般) 5,700円
※ガスの使用量30㎥で計算
※上から安い順
※エコジョーズプランは2019年5月で新規受付終了
「ほんとかよー?」と思う場合は、関電ガスの料金表で一度計算してみてください。計算方法は大阪ガスと同じです。
※2019年10月時点の料金表
原料費調整制度があるので多少は上下しますが、床暖料金の人は今より高く、床暖料金以外の人は今より安くなるはず☆
関電ガスなら解約金も契約手数料もかかりませんので安心です。
今関西電力で電気も契約しているのなら、電気とガスのセット割も適用されます。
ただし、電気料金をさらに下げたいのであれば「あしたでんき」に変えたほうが安いので、こちらもついでに検討してみてください。
あしたでんきの料金表はとてもシンプルなのでわかりやすく、そして安いです。
基本料金がなく22円(税込) / kWhのみなので、
ぜひお手持ちの電気検針票などから月額を計算してみてください。
ということで、
今回は関西エリアのガス会社について徹底的に試算した結果について紹介しました!
あなたのガス料金プラン見直しのお役に立てれば幸いです。
では今日はこれで!
またーノシ
※私もつい先日あしたでんきに切り替えたので、そのときに気づいた注意点や詳しい申し込み手順についてこちらの記事にまとめました
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