【関西エリア】電気+ガスが一番安いのはどこ?10社を比較してみた


どうも、キャナナです。
電力・ガス自由化が始まってから月日が経ち、ようやくいろんな企業も参入して足並みがそろってきた今日この頃。
ようやく重い腰を上げて調べましたよ!
「電力会社とガス会社、結局どこで契約するのが一番安いんですか!?」
この記事を読めばその答えがわかります!
昨今の燃料費高騰により、新電力のサービスも大幅な値上げや事業撤退など大きな変化がありました。
2023年6月からはまた各社料金プランの見直し等を行ったり、2023年9月までは政府からの値引き対応があったりとまだまだ大荒れな電力業界。
とりあえず2023年6月時点で一体どこが安いのかということを私なりにいろいろ調べまくってみたところ、関西エリアにおいては関西電力の【従量電灯A】が一番安いという結論になりました。
なので、それ以外のプランを契約している方は関西電力の従量電灯Aにひとまず戻すことをおすすめします。
関西電力のなっトクパックを契約している人も従量電灯Aにしてください。
(プランの変更は電話でのみ受付だそうです)
関西電力は原発が稼働していることもあり、他の大手電力会社も値上げをしている中、値上げなしで対応してくれておりとても安いです!
私もこの事実に気づいてからすぐ関西電力に電話し、2023年6月から従量電灯Aに変更してもらいました。
この記事の内容も近々そのように修正する予定ですが、ちょっと時間がかかりそうなのでひとまず冒頭で結論だけをお伝えしました。
また燃料費高騰が落ち着いて関西電力以上に安い電力会社が出てきたら紹介したいと思います。
関西エリアの電気ガス10社を比較した結果
今回の比較に使用したわが家の状況はこちらです。
夫婦2人暮らし家庭
契約:
関西電力(従量電灯A)
大阪ガス(一般料金)
そして過去1年分のガスと電気の使用量を入力したものがこちら。
※クリックすると拡大できます
これらの現状から電気・ガス会社を切り替えるのに、どこが一番安かったのかを紹介します。
わが家と条件が全く同じではなかったとしても、安い順序は同じになるはず。
ただし例外として、現在大阪ガスの「あっためトク料金」(旧:床暖料金)を契約している方のみ、ガス会社はそのまま変更しないほうがお得になりますので、床暖契約の方は電気料金のみ参考にしてご覧ください。


※以下、毎月変動する調整費などは考慮せず、料金表のみから簡易的に計算した値になりますので、実際の支払いは多少増減します。
※今との差の「今」とは、関西電力(従量電灯A)、大阪ガス(一般料金)のことです。それぞれ電気97,632円とガス58,939円でした。
1位:そらエネでんき+関電ガス
そらエネでんき
「そらエネでんき」は、家庭などからの太陽光発電による電力を買い取りそれを供給するシステムになっていて、現状では一番安い新電力会社になります。
<料金プラン>
基本料金185円+使用量×20円/kWh
基本料金はかかるものの安く、単価も最安値なのでここが断トツに安いです。
また契約も解約も無料なので、さらに安い会社が出てきても気軽に乗り換えられます。
※現在そらエネでんきは申し込み者殺到のため新規申し込みの受付を停止しています。
関電ガス
うちは大阪ガスの床暖料金ではないため「関電ガス」にするのが一番安くなります。
関電ガスは関西電力系列の会社になりますが、関西電力とセットじゃなくても契約できるのが良心的。
関電ガスの料金表はすべてにおいて大阪ガスを下回るように設定してきているので、関電ガスに切り替えるとお得になります。
<料金プラン>
使用量(㎥/月) | 料金単価 | (参考)大阪ガス 一般料金単価 |
---|---|---|
0-20 | 758.90 | 759.00 |
20-50 | 1,262.33 | 1364.81 |
50-100 | 1,266.83 | 1635.74 |
100-200 | 1,683.41 | 2074.72 |
200-350 | 3,043.33 | 3506.75 |
350-500 | 3,353.47 | 3834.72 |
500-1000 | 6,357.69 | 6981.94 |
1000- | 6,673.44 | 7307.87 |
ただし、あっためトク料金だけは異常な割引制度があるため、この場合のみ大阪ガスのほうが安いです。
あっためトク料金でもめっちゃくちゃ使用量が少なければ関電ガスのほうが安くなることもあるんですが、まぁそれも微々たる額なので、わかりやすく床暖の人はそのまま大阪ガスでいいかなと思います。
関電ガスも、契約手数料、解約手数料ともにかからないのでご安心ください。
2位:auでんき+関電ガスfor au(auユーザーのみ)
年間料金 | 今との差 | |
auでんき (でんきMプラン) | 91,407円 (ポイント分含む) | -6,225円 |
関電ガスfor au (なっトクプランセット割) | 54,035円 | -4,904円 |
合計 | 実質145,442円 | 実質-11,129円 |
auでんき
auでんきはauユーザーでなくても契約できますが、ポイント還元があるのはauユーザーのみになります。
料金プランとしては、電気料金自体は関西電力の従量電灯Aと全く同じなので安くはなりませんが、電気料金の支払い額に応じて「Pontaポイント」が付与されるため、その分実質安くなるという感じ。
<ポイント還元率>
毎月の電気料金が
5000円未満 1%
5000~8000円未満 3%
8000円以上 5%
※ただし、電気料金の支払いにPontaポイントを使うことはできないので注意。
関電ガス for au
料金プランとしては、関電ガスの「なっトクプラン」とまったく同じになり、auでんきとセットで契約することでガス代が3%引きになるセット割が適用されます。
また、auでんきとガスをセットで契約すると電気料金に対する「Pontaポイント」の付与率も高くなりますので、試算ではこのセット契約時でのポイント付与額で実質計算をしています。
<ポイント付与>(auでんきとガスのセット契約時)
毎月51ポイント
+
電気料金が
2500円未満 1.5%
2500~6000円未満 5%
6000円以上 6%
auはガスと電気をセットで申し込むことでポイント付与率アップとガスのセット割(3%引き)が効くようになるので、電気代自体は安くはならないものの、実質計算だとかなり安くなりました!
さらに、ガス料金をau PAY カードで支払うと200円(税込)ごとに 4Pontaポイント、au PAY ゴールドカードで支払うと200円(税込)ごとに 8Pontaポイント還元されるのでお得です。
3位:コープでんき+関電ガス(生協会員のみ)
コープでんき
コープでんきは、生協の組合員になっている人のみが契約できる新電力ですが、これが意外と安いのですでに生協に加入している人にはおすすめです。
<料金プラン>ベーシック
使用量(kWh) | 料金単価 | (参考)関西電力 料金単価 |
---|---|---|
0-15(基本) | 285 | 341.01 |
15-120 | 19.86 | 20.31 |
120-200 | 23.07 | 25.71 |
200-300 | 23.16 | 25.71 |
300- | 27.19 | 28.70 |
さらに、生協の個別配送手数料の料金を決める月々の利用料(サンクスステージ判定)の中にこの電気料金も合算できるので、今よりも配送手数料を安くできる可能性もあります。
また、コープには「コープガス」もあるんですが、料金プランは大阪ガスのまとめトク料金と同じで関電ガスよりも高いので、電気はコープでんきにしたとしてもガスは関電ガスにするほうが安いです。(大阪ガスの床暖料金以外)
4位:eo電気+関電ガスeo割(eoネット契約ありの場合)
年間料金 | 今との差 | |
eo電気 (スタンダードプラン) | 92,935円 | -4,697円 |
関電ガス eo割 (なっトクプラン) | 54,035円 | -4,904円 |
合計 | 147,970円 | -9,601円 |
eo電気
こちらはeo光でネット契約のある人の料金試算になるので、ネット契約がない場合は順位は下がります。
<料金プラン>
使用量(kWh) | 料金単価 | (参考)関西電力 料金単価 |
---|---|---|
0-15 | 18.93 | 341.01 |
15-120 | 20.32 | 20.31 |
120-300 | 24.06 | 25.71 |
300- | 27.27 | 28.70 |
ガスも関電ガスと料金は同じで、さらにeo電気とのセット割として3%引きになるので、ガス料金も安いのが順位を上げている要因となっています。
なので、eo電気を契約するのならガスも一緒に乗り換えるとお得です。(大阪ガスの床暖料金は除く)
5位:J:COM電力+関電ガス
J:COM電力
J:COM電力は、ケーブルテレビのJ:COMが提供していて、以前はJ:COMの加入者でないと契約できなかったんですが、現在はJ:COM電力のみでの契約も可能となっています。
また、以前は契約手数料や2年しばり、解約金等も必要だったのが、現在は契約手数料も無料で解約金も無しとなったのでかなり利用しやすくなりました。
料金プランは、関西電力の従量電灯Aに対して一定の割引を掛けるというシステムになっています。
<料金プラン>
使用量(kWh) | 料金単価 (従量電灯Aと同じ) | J:COM割引 |
---|---|---|
0-15(基本) | 341.01 | |
15-120 | 20.31 | 0.5%引き |
120-300 | 25.71 | 1%引き |
300- | 28.7 | 10%引き |
使用量が多いほど割引率も上がるので、たくさん電気を使うご家庭のほうがお得になります。
ガスについては、J:COMにもJ:COMガスがあるんですが、内容は大阪ガスの「まとめトク料金」と全く同じなので関電ガスのほうが安いです。
6位:ソフトバンクおうちでんき+関電ガス(ソフトバンクユーザーの場合)
ソフトバンクおうちでんき
ソフトバンクには電気プランが3つあるんですが、その中で唯一ソフトバンク・ワイモバイルユーザーに割引のある電気プランがこの「おうちでんき」になります。
ソフトバンクまたはワイモバイルユーザーであれば、1回線につき110円/月の割引が2年間入り、2年以降でも55円/月の割引が残ります。
<料金プラン>
使用量(kWh) | 料金単価 | (参考)関西電力 料金単価 |
---|---|---|
0-15(基本) | 285 | 341.01 |
15-120 | 20.3 | 20.31 |
120-300 | 24.1 | 25.71 |
300- | 27.8 | 28.70 |
今回の試算では、1回線だけ契約のある場合で計算したので、2回線以上契約がある場合はさらに安くなります。
ただし、2年縛りで解約する際には解約事務手数料550円(税込)と、更新月以外で解約する場合は契約解除料5,000円(税込)がかかるので注意。
7位:ソフトバンク自然でんき+関電ガス
ソフトバンク(自然でんき)
ソフトバンクユーザーじゃなくても契約できますが、ソフトバンクユーザーに対する特典も特にありません。
<料金プラン>
23.42円(税込) / kWh
料金プランは基本使用料もなくこれだけなのでシンプルでわかりやすいです。
8位:eo電気+関電ガスeo割(eoネット契約なしの場合)
年間料金 | 今との差 | |
eo電気 (スタンダードプラン) | 95,646円 | -1,986円 |
関電ガス eo割 (なっトクプラン) | 54,035円 | -4,904円 |
合計 | 149,681円 | -6,890円 |
eo電気
こちらはeo光でネット契約のない人の料金試算になります。
<料金プラン>
使用量(kWh) | 料金単価 | (参考)関西電力 料金単価 |
---|---|---|
基本 | 198 | – |
0-15 | 5.8 | 341.01 |
15-120 | 20.31 | 20.31 |
120-300 | 25.22 | 25.71 |
300- | 28.13 | 28.70 |
ガスは関電ガスのセット割料金と同じなので安いですが、電気料金は関西電力よりもちょっと安いだけなので、やはりネット契約がないとあまり安くはなりません。
9位:関西電力+関電ガス
関西電力
2019年10月からの増税後の新料金表で計算したものですが、結果は以前よりも値上がりしてしまったので、さらに上位との差が開いた感じ。
一応電力とガスをセットで契約することで、電気は「なっトクでんき」という特別な安い料金プランに変更され、ガス料金からもセット割として3%の割引が受けられます。(割引後の料金で試算しています)
10位:大阪ガス+大阪ガス
大阪ガス
大阪ガスの電気プラン(A-Gプラン)は、ガスとセットで契約した場合のセット割プランで、ガス料金のほうも電気とセットにした場合に適用されるまとめトク料金プランで計算しています。
<料金プラン>
使用量(kWh) | 料金単価 | (参考)関西電力 料金単価 |
---|---|---|
0-15(基本) | 285.00 | 341.01 |
15-120 | 20.31 | 20.31 |
120-350 | 24.90 | 25.71 |
350- | 27.83 | 28.70 |
しかし、電気料金プランは関西電力の従量電灯Aよりもちょびっとだけ安い程度で、ガス料金も最近電気とのセットプランが出来て少しだけ安くなりましたが、それでも関電ガスより高いです。
ただし、ガスの「床暖料金」だけは関西のガス会社最強のプランなので、契約している人はそのまま手放さずに、電気だけ変えるほうが安くなります。
11位:楽天でんき+関電ガス
楽天でんき
楽天でんきは、2022年6月から大幅な値上げをしたため、関西電力から切り替えると逆に高くなるという結果に。
<料金プラン>
25.5円/kWh
ただし、電気料金200円ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントが付与されるため、13位のLooopでんきよりは実質少しだけ安くなってます。
12位:Looopでんき+関電ガス
Looopでんき
Looopでんき
<料金プラン>
25.5円/kWh
しかし、2022年6月からの電気料金値上げによりまさかの最下位転落で、しかも現在よりも料金が高くなるため関西電力と大阪ガスのままでいたほうがまだマシという散々な結果に。。
料金の具体的な算出方法
一応、これまでの料金を算出するにあたって、私がどのように計算したのか計算式も紹介しておくので、興味のある方はご覧ください。
電気料金の算出方法
詳しくはココを開く
Looopでんきなどはめちゃくちゃ簡単に計算できるのでいいんですが、その他はかなり複雑な計算式になります。。
ここでは関西電力の従量電灯Aプランを例に解説しますが、どこも計算方法は同じです。
auはポイント還元があるのと、JCOMはここから%で割引があったりするのでちょっとややこしいんですが。


電気料金の計算は、使用量ごとに料金単価が変わる仕組みになっています。
基本使用料はないんですが、使用量が0~15kWhだと一律で341.01円かかるので、まあこれが基本使用料のような感じになります。
そして、15~120kWhの分は1㎥あたり20.31円で計算、121~300kWhの分は1㎥あたり25.71円で計算する必要があります。
たとえば、使用量が400kWhだった場合・・
400kWhを0~15kWhと15~120kWhと120~300kWhと300~400kWhの4つに分けて計算する必要があるので、
341.01円+(20.31円 × 105kWh)+(25.71円 × 180kWh)+(28.70円 × 100kWh)=9,971円になります。
かなり複雑ですよね。
この105kWh、180kWh、100kWhというのは、それぞれ
120ー15=105
300-120=180
400-300=100
のことで、1kWhあたりの料金を掛けるべき使用量をあらかじめ出しています。
ただ、毎回こんな複雑な計算をすると大変すぎるので、少しでも計算を簡便にするために私はあらかじめこの各段階の料金を算出しておいて、必要な分だけ足すようにしています。
それが表の右にある数字なんですが、これはあらかじめ
20.31円 × 105kWh=2132.55円の部分を計算したものになります。
なので、先ほどの400kWhの電気料金をこの簡易計算用の数字を使って計算してみると
341.01円+2132.55円+4627.80円+(28.70円 × 100kWh)=9,971円
という感じで、最後の端数の分だけの掛け算で済むので、計算する際はぜひこの数字を使ってやってみてください。
ガス料金の算出方法
詳しくはココを開く
ここでは例として関電ガスの料金表を使って解説しますが、計算方法は他社でも全く同じです。


ガス料金の計算は、その月の使用量がどのくらいかによって基本料金と1㎥あたりの料金が変わります。
たとえば、使用量が30㎥だった場合・・
表より20-50㎥の間に入るので、基本料金は1262.33円、1㎥あたりの料金は133.66円になります。
なので、
1262.33円+(133.66円 × 30㎥)=5272円ということになります。
また、関電ガスは関西電力の電気も契約することで電気とガスの「セット割」としてここからさらに3%引きになるので、関西電力で電気を契約している場合は
5272円 × 0.97%=5114円になります。
という感じで、10社すべての料金プランで月ごとの料金を計算し、それを合計して年額をランキングで並べました。
まとめ
正直これだけの会社を一気に調べて比較するのはめちゃくちゃ大変でした。
気が狂いそうになりながら表計算ソフトと電卓をはじいた日々。。
ようやく自分の満足がいく結論が出せて今は清々しい気持ちです笑
結論としてはもうこのランキングがすべてなので、
1位の組み合わせ「そらエネでんき+関電ガス」がベストだと私は思ってます。
例外として大阪ガスの床暖料金だけは別格なので、
あっためトク料金の人は「そらエネでんき+大阪ガス(床暖)」が最安になるかなと思います。
今回はあくまでわが家の状況での試算になりますので、契約プランや使用量によって変わってくる可能性もあります。
特に、オール電化だと逆に高くなる可能性もあるのでご注意ください。
ということで、今回はこれで!
またーノシ
コメント
コメント一覧 (2件)
いやぁ~大変参考になりました!!
私のところでは8月の使用量が550kwhだったので、looopでんきだと月額で4000円も安くなりましたw
有益な情報をありがとうございます!
よかったですー!
Excel使って計算しまくった甲斐がありました…!