つみたてNISAとは?基本的な仕組みから投資信託の選び方まで初心者向けに徹底解説!
どうも、キャナナです。
2018年1月から『つみたてNISA』という政策がはじまり、私も同月から投資信託の積立をはじめたんですが、
「つみたてNISAとは何なのか?」
「投資信託とは何なのか?」
投資初心者だと何もかもがわからないですよね。
私も当時かなりいろいろ調べたんですが、石橋を叩いて渡るような安定志向タイプの私でも、投資信託はかなり魅力的な仕組みだと思ったので、
今回は、投資信託やつみたてNISAの基本的な仕組みから投資先(ファンド)の選び方までできる限りわかりやすくまとめてみたいと思いまーす!
内容についてはできる限り調べて正しい情報を載せるようにはしていますが、私の勘違い等で一部間違いがある場合もあります。投資については必ずご自身でもよく調べてから、自己責任においてリスクの取れる範囲で行ってください。もし損失が出た場合でも責任は負いかねます。
投資信託とは
つみたてNISAについて話す前に、まずは「投資信託(とうししんたく)」について知っておかなければいけないことが盛りだくさんなので、先にこちらの解説をしていきます。
投資信託とは、まさに投資を信託する(信じてたくす)ことで、自分のお金をプロの投資会社に預けて運用してもらう形の金融商品になります。
個人から毎月5,000円程度~の少額のお金を集めて、それを日本や海外の株や債券などに投資するので、たった月5,000円でも世界中に投資してるのと同じことになり、リスク分散としても大変優秀です。
ただし、投資信託にはいろんな商品があって、これを「ファンド」というんですが、ファンドによって投資先の中身は違うので、どのファンドを選ぶかで投資先も運用結果も大きく変わります。
たとえば、日本の株だけに投資するファンドや、日本の株と世界の株の半分ずつに投資するファンドなど。
日本株100%のファンドを選ぶと日本の株だけに投資していくことになるので、もし世界中にリスク分散したいのであればファンドBのほうを選ぶ必要があるというわけです。
一度ファンドを選んだらずっとそのファンドに毎月積み立てしていくことになるので、最初のファンド選びはとても重要です。(選び方については後述します)
投資信託で積み立てをしていくイメージとしては、価格が変動する1口何円のファンドを毎月一定の額で購入していくという感じになります。(1口の単位が1万口の場合もあります)
たとえば、ファンドBを選んで毎月1万円ずつ積み立てしていくと設定し、1口あたりの金額が1,000円~2,000円の間で変動した場合・・
1月 | 2月 | 3月 | |
基準価格 (1口あたり) | 1,200円 | 1,000円 | 2,000円 |
購入金額 (毎月の積立) | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
購入口数 | 8.33口 | 10口 | 5口 |
毎月の積立金額は1万円で同じですが、基準価格は変動するので、1万円あたりで購入できる口数も変動します。
で、最終的に投資信託を解約するときに、その時点での「基準価格×解約する口数」で利益が確定するというわけです。
たとえば1万口解約しようと思ったときに、基準価格が1,000円なら1,000万円になるし、基準価格が2,000円だったら2,000万円になります。
なので、解約するときはできるだけ基準価格が高いときにするほうがいいんですが、じゃあ投資信託を始める時も基準価格ができるだけ低い時のほうがいいのかというと、こっちは実はそうでもありません。
そりゃ大暴落があった時に一気に大金をぶち込んで、上昇したときに売るというような投資の仕方であればそのほうがいいのかもしれませんが、投資信託は基本的にそのような投資商品ではなく、20年以上くらいの長期にわたって毎月コツコツと積み立てていくものなので、現在の基準価格というのは特に気にする必要はありません。
また、積み立ててる途中に基準価格が下がってくると、なんか損をしてるような気持ちになりがちなんですが、実は投資信託は価格が下がったほうが利益が伸びることも多いです。
それはなぜかというと、、
たとえば、先ほどの表だと基準価格が以下のように一度1,000円に下がりましたよね。
1月 | 2月 | 3月 | |
基準価格 (1口あたり) | 1,200円 | 1,000円 | 2,000円 |
月1万円での 購入口数 | 8.33口 | 10口 | 5口 |
これが一度も下がらず順調に2,000円になっていたらどうなるでしょうか?
1月 | 2月 | 3月 | |
基準価格 (1口あたり) | 1,200円 | 1,600円 | 2,000円 |
月1万円での 購入口数 | 8.33口 | 6.25口 | 5口 |
2月に購入できた口数が10口から6.25口に減ってしまいましたよね。
つまり、一度下がってから上がったほうが、ずっと上がり続けるよりも手持ちの口数が増えて利益も増えるというわけなんです。
※このように、毎月一定の額を長期にわたって買い続けて投資のリスクを減らすことを「ドルコスト平均法」と言います。
ただ、下がった基準価格が絶対に元に戻るという保証はないので、やはり低い時期が長く続くと絶望して積み立てを辞めたくなることもあるかもしれません。
しかし、投資信託は『96%の確率で18年を超えると元本割れはなくなる』注※とも言われているので、短期的な値下がりで諦めてしまわず、最低でも18年以上は続けていくことで元本割れの可能性はかなり低くなるということは一応覚えておいてもらえたらなと思います。
注※『投資信託はこうして買いなさい』より引用
あと知っておいて欲しいのが、投資信託はいつでも解約できるし、いつでも積み立て金額の変更や休止もできることです。
一度月1万円で設定したからといって、何十年もずっと月1万円積み立て続けなきゃいけないということはありません。
定期預金や保険のように満期という概念もないので、お金が必要になれば自分の好きなタイミングで解約できるし、積み立て金額も自由に変更できるので、しばらくは生活が厳しくなりそうだなと思ったら積み立てを休止することも減額することも可能。
たとえ積み立てを休止したとしても、これまで購入してきた分はそのまま運用を続けられるので、新たな購入がなくなるだけです。
また、解約するときもこれまで購入してきたすべてを一気に解約する必要はなく必要な分だけ解約できるので、一部だけを現金化して残りはそのまま運用を続けるということもできます。
とにかく投資信託は厳しい条件も何もなくかなり自由度が高いのが一番の魅力だと私は思っていて、だからこそ今はまだそんなにお金がないから~という人でも気軽に始められるし、コツコツ続けていれば数十年後には大きなリターンとして返ってくる可能性もあるので、投資初心者さんはまず投資信託からやってみるのがいいんじゃないかなと思ってます。
つみたてNISAとは
これまで投資信託についてばかり話してきましたが、じゃあ「つみたてNISA」って何なの?というと、
「つみたてNISA(ニーサ)」とは、国民が貯金だけでなく投資によっても資産を形成していけるようサポートするために国が始めた非課税制度のことです。
最初は「NISA」という制度で資産形成をサポートしようとしたんですが、その制度の内容的に、長期で着実に資産形成をするというよりは、短期で勝負をかけるような使い方が多く見られ、政府の思惑とはかなり違う結果となってしまったため、
今度はこれでもかというほどおせっかいな条件をつけて、とにかく着実に資産形成できるようにと改良されて作られたのがこの「つみたてNISA」というわけです。
なので、つみたてNISAで非課税になるのは投資信託だけで、株取引などは対象になりません。
しかもその投資信託も、国内に数千種類ある商品の中から長期的な資産形成に向くいろいろな条件をクリアしたほんの一部の商品しか選べないという徹底ぶり。
投資信託も、中には手数料で荒稼ぎするためだけに作られたような粗悪なファンドもあるので、そういうものからできる限り国民を守るように政府の方である程度の制限を設けたという感じですね。
また、つみたてNISAは非課税なので、利益が出ても確定申告は不要だし扶養から外れるといったこともないのでご安心を。
つみたてNISAを利用する上で知っておいて欲しい大事なルールは以下の3つ!
- 非課税になるのは2018年から2037年までの最大20年間
- 口座開設は20歳以上で1人1口座まで
- 投資額は毎年40万円まで
非課税になるのは2018年から2037年までの最大20年間
通常なら投資で得た利益の約20%が税金として引かれるんですが、つみたてNISAなら2018年から2037年までの20年間に積み立てた分の利益は20年間非課税になるので、税金は引かれずそのまま手元に残ります。
これちょっとややこしいのが、非課税で積み立てられる期間も2018年から2037年までの20年間だし、その利益が非課税になるのも20年間なのでごっちゃになりやすいです。
一度積み立てた分は20年間非課税になりますが、積み立てができる期間は2037年までなので、早く始めれば始めるほど非課税枠を多く使えるのでお得です。
※制度改正で積み立て期間が2018年から2042年までに延期される話が出てるみたいです
口座開設は20歳以上で1人1口座まで
また、つみたてNISAは20歳以上しか利用できないので、お子さんの学資保険の代わりにという使い方はできないので注意。
一応お子さん用には「ジュニアNISA」というものもあるんですが、これは「つみたてNISA」の子ども版なのではなく「NISA」の子ども版なので、仕組みも内容もつみたてNISAとは大きく違います。
なので、今回はジュニアNISAについての詳しい解説は控えさせていただきますが、興味のある方は一度調べてみてください。
ただ、どちらかというと投資中上級者向けの制度かなと思っているので、金融商品を見る目もあって短期でガッツリお金も使える人には、お子さんの名義で非課税枠が使えるのでお得という感じ。
※個人的にはお子さんには学資保険よりもジュニアNISAよりも普通の投資信託で20年ほど運用するのがおすすめです(課税口座にはなりますが)
投資額は毎年40万円まで
そして、投資できる額は毎年40万円までという制限があるので、1ヶ月あたりだと3万3333円です。
私はもうキリよく毎月3万円にしてるんですが、3万3000円ずつにしてる人もいるし、毎月3万円で年2回のボーナス月だけ5万円にしてピッタリ枠を使い切ってる人もいます。
この40万円の枠は余っても翌年に繰り越せないので、毎年必ず40万円以内に収めるようにしてください。
20年後つみたてNISAが終了したときどうなる?
また、2037年につみたてNISAの制度が終了すると、これまで運用してきた分がそのまま課税口座に移されるんですが、課税口座に移されたからといってこれまでの分にも課税されるという訳ではないのでご安心を。
たとえば20年間の間に計1万口買っていたとしたら、課税口座に移される時点の価値で新規で1万口買ったのと同じ扱いになり、その時点で20年分の利益は確定。
その確定した分の利益には一切税金はかからず、課税口座に引き継がれた後で出た利益に対してのみ、通常通り約20%の税金がかかります。
なので、もうすぐ20年の非課税期間が終わるからそれまでに投資信託を解約しとかなきゃ!とか思う必要はないわけです。
2038年以降は、普通の証券口座と同じように利益に対して税金がかかるようにはなりますが、非課税期間に運用した分はすでに非課税の恩恵を受け終わっているので、そのまま好きなだけ運用を続け、好きな時に必要なだけ解約すればOKです。
投資信託は、20年だけじゃなく続けられる限り続けた方が、複利による恩恵も受けられて大きく資産を伸ばすことができると思います。
たとえば、
毎月3万円を20年間積み立てて、ファンドの運用成績が5%だった場合・・
>>総支払金額は720万円で、運用益が約513万円、合計で1,233万円
毎月3万円を30年間積み立てて、ファンドの運用成績が5%だった場合・・
>>総支払金額は1,080万円で、運用益が約1,416万円、合計で2,496万円となります。
※もちろんマイナスになる可能性もゼロではありません
初心者向けつみたてNISAの選び方4つのポイント
投資信託は、たしかにリスク分散もしやすく、ほったらかしでもOKで解約も自由にできるので初心者向けの金融商品ではあると思うんですが、運用でお金が増えるかどうかは全て最初に選んだファンド次第なので、ここで今後数十年の運命が決まってしまうという点ではある意味難しさもあります。
つみたてNISAで選べる商品は政府によってかなり厳選されてはいるので、そこまで絶望的な商品を掴んでしまうリスクは低くはなっているものの、それでも現在選べる商品の全てが将来素晴らしい運用成績を残せるかどうかはわかりません。
未来がどうなるかは誰にもわからないので、これはもうどうやっても確実に損をしないという保証はないんですが、少なくとも、自分がどこに投資をしていて、毎月支払う金額の内訳がどうなっているのかきちんと理解した上で投資をして欲しいし、そうやって自分が納得して決めたものであれば、もしも運用成績が悪かったとしても後悔は少ないと思うのです。
なので、ここではどういう目線でファンドを見ればいいのかその選び方について解説するので、つみたてNISAではどんな商品が選べてその中で自分はどれを選びたいのか、ぜひここは真剣に考えて決めてもらえればと思います。
※ファンドの内容については、ファンドごとに用意されている「目論見書(もくろみしょ)」で確認できます。目論見書はいわば商品の説明書のような感じ。
1.どこに投資するファンドか
現在、つみたてNISAで選べるファンドは182本(2020年7月時点)なんですが、その中でも大きく3つに分類できます。
- インデックス型 157本
- アクティブ型 18本
- ETF(上場株式投資信託)型 7本
インデックス型というのは、TOPIXや日経平均株価などのような「指標」となる数字に連動するような運用を目指すファンドのことを言います。
なので、基本的には市場の経済と運用成績も連動し、そんなに攻めた運用もしないので、どちらかというと安定型の商品になります。
対してアクティブ型は、市場平均に合わせるのではなく、信託会社がある程度能動的に銘柄を選定し、出来るだけ市場平均よりも上の運用を目指す感じのどちらかというと少し攻めた商品。
ETF(上場株式投資信託)型は、運用方針としてはインデックス型とほぼ同じなんですが、ETFの場合はどうやら運用益が再投資されず分配金として戻ってしまうらしく、投資信託の意義でもある複利の効果が得られなくなってしまうため、これは選ばない方がいいかなと感じました。(ご自身でも念のため調べてみてください)
また、インデックス型とアクティブ型の中でも、国内型と海外型があったり、株式型とバランス型があったり、指標も1つの指標に連動するものや複数の指標をみるものなど、これらの掛け合わせによっていろいろな商品がありますので、
安定でいきたいのかちょっとは攻めたいのか、国内だけに投資したいのか世界中に投資したいのか、株式だけに投資したいのか債券にも投資しておきたいのかで、どんなファンドがあるのか見てみてください。
>>全商品の一覧はこちらの「つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)」で見れます
2.長期的な運用が期待できるか
投資信託では長期で運用するからこそ利益を生みやすい商品なので、元々のファンドの運用期間が無期限ではなかったり、資金流入が少なくていつファンドが終了するかわからなかったりすると長期での運用が難しくなります。
なので、ファンドを選ぶ際は「信託期間」を確認し、無期限の運用であるものを選んでおいた方がいいかなと思います。(信託期間は「償還日(しょうかんび)」という欄で書かれている場合もあります。)
信託期間がたとえば20年であれば、その時点で満期となって基準価格が低かったとしても強制的に解約となってしまうので注意。
また、資金流入があまりに少ないと、ファンドとして運用を続けることが難しくなってしまい、途中で終了となってしまうことがあります。これを「繰上償還(くりあげしょうかん)」と言います。
なので、ファンドの規模を表す「純資産額」が出来るだけ多いものを選んでおいた方が、繰上償還の確率も低いと思うので安心かなと。
理想としては、純資産額50億円以上くらいを目安にするといいと言われています。
3.分配金を自動で再投資に回してくれるか
分配金というのは、株の配当金のような感じなんですが、運用で利益が出た場合にその利益を配当としてくれるファンドがあります。
購入している側としては、ちょこちょこお金がもらえるのでなんか嬉しい気持ちになるかもしれませんが、分配金の受け取りは実は投資信託をする上では一番やらない方がいいことだと個人的には思っています。
※分配金で定期的に利益確定しておくのもアリという考え方もあるみたいなので、ここはご自身でご判断ください
せっかく運用で利益が出たのにそれをその都度受け取ってしまったら、常に元金のみでの運用になってしまうので「複利」の効果がなくなってしまいます。
複利というのは、運用で得た利益をそのまま再投資に回していくことで、利益の分まで元金としてさらに運用していけるので、これをずっと続けていくことで少ない投資金額でも大きなリターンが見込めます。
これこそが長期で投資信託を続けていく理由でもあり、そのための投資信託、そのためのつみたてNISAなので、この分配金の扱いについては必ずチェックしてください。
つみたてNISAでは、毎月分配型のファンドは選定段階で弾かれているので、あるとしても年に1回とかの商品だけなんですが、その分配金の全てを自動で再投資に回してくれるファンドがおすすめです。
4.運用コストが安いか
実は、投資信託で運用していくためには「信託報酬」というコストがかかります。
ただ、これは毎月つみたてた金額の中から自動で差し引いてくれるものなので、たとえば月1万円で設定したならそれ以外にはお金はかかりません。
信託報酬は信託会社に運用してもらう手数料のことで、ファンドや契約窓口によっても価格は変わってきます。
これは言わば投資信託をやっていく上での維持費のようなものなので、当然、維持費が高ければ高いほど利益も出にくくなります。
が、これについてはつみたてNISAの商品選定の段階である程度の上限を設けていて、信託報酬の高いものはそもそも選べないようになっているので、そこまで気にしなくても大丈夫です。
でも、一応こういうコストも支払っているんだよということは知っておいてもらえればと思います。
また、信託報酬はインデックス型よりもアクティブ型の方が高くなる傾向にあるので、信託報酬の高さだけでアクティブ型を全て除外しないようにだけ注意してください。
あと、信託報酬とは別で「信託財産留保額」という手数料もあるんですが、これは解約の時に支払うもので、ファンドによってかかるものとかからないものがあります。
でも信託財産留保額は運用コストとはまた違って、言わば安易に解約させないためのペナルティー料であり、その料金も投資信託会社に行くのではなく運用資金の中でプールされます。
なので、解約する時にはまあ手数料として取られるので痛いんですが、自分以外の人が解約した分は自分の運用益の中に実は入っているし、これがあることで安易に辞めてしまう人を多少は抑制する効果もあるので、
資金の流出が減ってより豊潤な資金で運用を続けやすくなると考えればそんなに悪いものでもなく、むしろ信託財産留保額を設定しているところの方が長期投資には向いていると考えることもできるかなと思います。
以上!
一応これら4つのポイントに注目してファンドを選べば十分かなとは思うので、選ぶときの参考にしてみてください。
また、まず証券会社を選んでからそこで取り扱いのあるファンドの中で決める人が多いんですが、これは順番が逆で、ファンド選びこそが重要なので、まずファンドを選んでからそのファンドを取り扱っている会社で証券口座を開くようにしましょう。
私が選んだファンドはこれ!
で、私もさんざん悩んでいろいろと調べた結果、結局最終的に選んだのはこちらの2本でした。
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
- セゾン資産形成の達人ファンド
どちらも「セゾン投信」というところの商品なんですが、セゾン投信は楽天証券
独立系の運用会社は、自社で販売するので販売仲介料は不要になるのと、自社のファンドが売れなかったり存続できなければ会社が倒産するくらいのメイン事業なので、運用成績を伸ばすことにはかなり力を注ぐ傾向にあります。
なので、こういった独立系運用会社の商品は割と成績の良いものが多いと言われてるんですが、(ご自身でも調べてみてください)
その中でも「セゾン投信」は会長の中野晴啓さんがすごくて、投資信託のあり方をとても熱心に追求しておられ、できる限りリスクが少なく安心して長期投資できて資産形成できるよう、独自の厳しい基準で最適なファンドを作り、さらに正しく投資信託が選べるよう書籍やセミナーでも啓蒙活動をされています。
私も投資信託の勉強をしていたときにこの中野さんの本を読んだんですが、内容もとてもわかりやすく、私自身もその考えに深く納得したので、この記事の内容もその影響を大きく受けています。
この最新著書では、ちょうどつみたてNISAでどれを選べばいいのかを書いてくれているので、よかったらぜひ一度読んでみてください。
セゾン投信で扱っているファンドはこの2つだけで、一応つみたてNISAの分類ではどちらもアクティブ型になってます。
セゾン・バンガード・ グローバルバランスファンド | セゾン資産形成の達人ファンド | |
運用方針 | インデックス系 | アクティブ系 |
投資先 | 世界株式50% 世界債券50% | 世界株式100% |
信託期間 | 無期限 | 無期限 |
純資産総額 | 2094億円 | 2921億円 |
分配金 | 年1回orなし 全額自動再投資 | 年1回orなし 全額自動再投資 |
信託報酬 | 年0.57% ± 0.02%程度 | 年1.35% ± 0.2%程度 |
信託財産留保額 | 0.1% | 0.1% |
※純資産総額は2019年12月時点のものです
つみたてNISAの制度自体は、1人1口座の制限はあるものの、1人1ファンドの制限はないので、たとえば楽天証券
ただ、ファンド自体がすでにいろんなところに最適なバランスで分散投資を行っているのと、数が多いと管理・把握するのが大変だし、ファンドの解約や変更も基本的に行わない方がいいので、できるだけ自分の運用方針に合う1本を選ぶのがおすすめです。
その点、セゾン投信ならバランス型とアクティブ型の2種類しかないので、初心者さんでも選びやすいかなとは思います。
※どちらかと言えばアクティブ型の「セゾン資産形成の達人ファンド」の方が人気みたいですが、どっちか決められない人は私みたいに両方を半分ずつ買うのもまあアリかも。
さて、私は「つみたてNISA」がスタートした2018年1月からこの「セゾン投信」の2つのファンドに積立ててきたんですが、実際どのくらい利益が出てるのか気になりますよね?
というわけで、私の現在の状況を紹介しまーす!
※2020年7月時点での成績です
これは家計簿アプリ「マネーフォワードME」の画面なんですが、青字になっている金額が利益の出ている金額で、()は実質何%で運用できているか。そして515,030円というのが積立金も利益も全て含んだ総資産額になってます。
私は最初5,000円ずつの月1万円から積立をはじめて、2019年の10月から1万5000円ずつの月3万円に増額したので、非課税枠は満額使えておらず、それぞれの投資額も24万円ずつになってます。
ただ、これはあくまでも現時点で評価がプラスになっているというだけで、もちろんマイナスになることもあるし、実際マイナスになってた時期もありました。
これは「つみたてNISA」をはじめてからちょうど1年目の2019年1月時点での成績です。
それぞれ6万円ずつ積立てていたんですが、赤字の金額分損失が出ています。
なので、今後も20年の間にはマイナスもプラスもいろんな時期があると思いますが、一応長く続ければ続けるほどマイナスになる可能性は下がっていくはずではあるので、一時的な下げで絶望して早々に解約してしまわないようにだけ注意してください。
上でも説明した通り、一時的に下げてから戻った方が購入できる口数は増えるので、長期的に見れば下がる時もあった方が良い場合もあります。
私も一時はマイナスになったものの、持ち直した時はマイナスの時の額よりも大きなプラスになっているので、まあ投資信託はあまり現在の評価は気にせず、20年位経ってから「どうなってるかな〜」とちょっと見てみるくらいをおすすめします。
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ただ、わたしはたまたまセゾン投信のファンドが気に入ったので選びましたが、独立系運用会社で証券口座を開設するともうそこのファンドしか購入できないので、一般的には大手証券会社を選んでおくのがいいかもです。
大手証券会社の中では、「楽天証券
つみたてNISAのファンドも182本中、161本が購入可能なので、ここを選んでおけばほとんどのファンドが購入できます。
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というわけで、
今回はかなりボリュームの多い内容となってしまいましたが、投資信託とはどういう金融商品なのか、つみたてNISAとはどういうものなのか、ファンド選びでは何に注目すればいいのかについて書いてみました〜!
これはあくまでも私個人の考えでもあるので、実際に投資をはじめる際はいろんな情報やいろんな人の意見をよく調べて、自己責任のもとで行うようにお願いいたします。
また、つみたてNISAの非課税枠は月3万円ほどありますが、別に無理に満額掛ける必要もないので、投資は必ず余剰資金で行ってください。
私も最初は生活にあまり余裕がなかったので5,000円ずつの月1万円からはじめて、その後余裕が出たので月3万円に増額しました。
投資は自分でリスクの取れる範囲で行うものなので、くれぐれも無理はせず、また過度に期待もし過ぎず、あらゆるリスクを想定した上で資産運用をしてもらえればなと思います。
では今日はこのへんで!
また〜ノシ
\ どのファンドを選ぶかはこちらの記事を参考にしてね! /
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