戸建て住宅で排水管の高圧洗浄のチラシが入ったらまず見て欲しい記事

どうも、キャナナです。
うちは戸建て住宅で築3年くらいになるんですが、たまたまポストに排水管の高圧洗浄のチラシが入ってたので試しに頼んでみることにしました。
でも実際の作業を見てたらなんか自分でもできそうなのもあったし料金も思っていたより高くついたので、もうちょっとしっかり調べてからお願いすればよかったかな~と思ってます。
今回は、高圧洗浄の料金設定の仕組みと作業道具について、実体験を元に詳しく解説したいと思いますので、まずこれを読んでから業者さんにお願いするかどうかを検討してもらえればと思います。
高圧洗浄のチラシについて
うちに届いたのはこんなチラシでした。

要点をまとめてみると
- 通常3~5万円かかるところを、地域一斉工事により安くします
- マンションは1年に一度メンテナンスが入るけど、戸建ては自分でやらなきゃいけない
- 3年以上放置するとヤバイ
- 1カ所3000円(風呂・洗面・洗濯は床下でつながっていれば1カ所とする)
これを読んでわたしは、

なるほど。今まで排水溝なんて気にしたことなかったな。
もうすぐ築3年になるしやっといたほうがいいのかも。
と、思いました。
最初、1カ所3000円だといろいろやると高くなりそうだなと感じたのですが、風呂・洗面・洗濯を1カ所としてカウントしてくれるのなら、あとはキッチンをやったとしても2カ所で6000円で済むかもしれないと思ったのです。
しかし、実際はそう甘くはありませんでした…
料金の算出方法
この1カ所3000円というのがやはりキモで、何を1か所としてカウントするのかによって料金は変わってきます。
しかし、具体的な算出方法はチラシには書かれておらず、電話で問い合わせた時に聞いてもチラシと同じような答えしか返ってきませんでした。(電話受付専門のオペレーターにつながるので、現場のことはよくわかってなさそうな感じ)
でもこれは家の配管構造によっても大きく変わるのでまぁ一概には言えない部分もあり、余計に説明しにくいのもあると思います。
で、実際にうちに来てもらって配管の構造を見てもらったところ、、
作業員「こちらのお宅は全部で11カ所ですね。」
わたし「ということは、全部やるとすると・・」
作業員「オプションも入れると5万1000円になりますね。」
わたし「えー!」
これ、どういうことかというと・・
うちの家はこんな感じの配管になっていることがわかりました。

黒い四角が家で、青い線が外の排水管、赤い丸は家の中の作業箇所を表しています。
まず家の中の作業箇所は、洗面やキッチンなどの数からそのまま6カ所とカウント。
※チラシに書いていた洗面・お風呂・洗濯はつながっていれば1カ所とするというのはつまり家の外の排水溝から行う高圧洗浄の時の話で、家の中の排水溝はそれぞれ別でのカウントとなります。
そして家の外の作業箇所は、配水管の長さで決まるらしく、4mごとに1カ所となるので全長約20mだったわが家は5カ所換算となりました。
家の中6カ所+家の外5カ所=計11カ所
ただ、これだと11カ所×3,000円=3万3000円になるのかなと思ってしまいますが、高圧洗浄の他にもオプションが用意されているので、それも全部やったとしたら5万1000円になるということでした。
作業内容は家の中と外で大きく違っていて、家の外にある排水溝からは高圧洗浄で作業を行い、家の中にある排水溝からはポンプ洗浄+薬剤洗浄での作業を行うのですが、この家の中の作業がオプション扱いになります。

※図の赤丸がポンプ洗浄+薬剤洗浄で作業をするオプション箇所、家の外の青い線が高圧洗浄で作業をする箇所です
で、そのオプションであるポンプ洗浄と薬剤洗浄もそれぞれ3000円かかるというわけ。
家の外の排水溝から(1カ所あたり)
⇒高圧洗浄(3000円)
家の中の排水溝から(1カ所あたり)※オプション
⇒ポンプ洗浄(3000円)+薬剤洗浄(3000円)
(チラシではこれら全部をひっくるめて1カ所3,000円としていたんですね)
というわけで、うちの場合は
外の作業箇所5カ所(高圧洗浄)⇒1万5000円
中の作業箇所6か所(ポンプ洗浄+薬剤洗浄)⇒3万6000円
なので、合計で5万1000円になるということになりました。
ただし、必ずこれら全部を掃除しなければいけないということではないので、ご安心ください。この中からどこを掃除するのかは自分で選べます。
しかしここで注意したいのが、排水管のルートです。
うちは洗面からキッチンの方向に向かって排水管の水が流れているので、たとえば浴室の横にある一番奥の排水管だけを高圧洗浄したとしても、その汚れがトイレのほうに移動するだけであまり意味がありません。
なので、家の外の排水管をきれいにしたいのなら、汚れているところから公共の下水道までの道筋をすべて洗浄しなければいけないということになります。
※さらに具体的な計算方法や作業内容が知りたい方はこちらのページをご覧ください。
結局3カ所お願いすることに
で、これを踏まえた上でいろいろとお財布とも相談した結果、、
浴槽の水の流れが遅いのが気になっていたのと、キッチンの排水溝は油などで汚れやすいのでやっておいたほうがいいかもとおすすめされたので、この3カ所をお願いすることにしました。(合計 9000円+税)
- 浴室の中の排水溝(ポンプ+薬剤)
- キッチンの中の排水溝(ポンプ+薬剤)
- キッチンの外の排水溝(高圧洗浄)
ほんとはポンプと薬剤の両方をやると3000円ずつかかるのでこれだと1万5000円になるんですが、予算6000円くらいで考えていたことと、オペレーターに聞いてもよくわからなかったことを伝えるとおまけしてくれました笑
このあたりはとても親身になっていろいろと考えてくれて、予算の都合もかなり考慮してくれたので良心的でした。
実際の作業内容
で、実際の作業内容をずっと横で作業を見ていたら、そんなに難しいことはしてないんですよね。
特に家の中でのオプション作業は「これ道具さえあればわたしでもできるかも。」と思いました。
ポンプ洗浄(オプション)
ポンプ洗浄は、お風呂とキッチンの排水溝の2カ所でやってもらったんですが、これとまったく同じものを使ってシュポシュポやっていました。
水をジャーっと出しっぱなしにしながら、排水溝にこのポンプを押し当てて真空状態にし、そこで手前のレバーを抜き差ししてシュポシュポやると「ゴボッ!ゴボボッ!」 と排水管の中の水が上下し、それで水アカがたくさん出てきました。
このポンプは自分で買うとなるとちょっとお高いですが、3年に1回くらいやったほうが良いのであれば毎回3000円で頼むと高いので一家に一台買っておくのもアリだと思います。
これ1つで洗面、浴室、キッチン、トイレすべての排水溝に使えます。
薬剤洗浄(オプション)
薬剤洗浄は、ポンプ洗浄をしたあとにバケツにジャラジャラと薬剤を入れて2リットルくらいの水で溶かし、それを排水溝に流していました。
使用していた薬剤は『ピーピースルーK』というものだったんですが、調べてみるとこれは一般では手に入らない非常に強力な薬剤のようでした。
一般向けにはこの『ピーピースルーF』というのが販売されており、威力はKよりも落ちると思いますが普段使いであれば一応これで代用できなくはないと思います。
ポンプがちょっと高すぎて買えないという人は、この薬剤なら1000円程度で手に入りますので、こっちだけでも時々やっておくといいかもしれません。
高圧洗浄
これは外にある排水溝のフタを開けて、そこからホースを突っ込んで高圧洗浄をしていました。
業者さんが使っていたのは、ひもを引っ張るとガガガガっと動きだして、長くて細いホースから高圧で水が噴き出すような機械を使っていたので、おそらく電気がなくても使えるエンジン式のものだと思います。
ただこれはさすがに自分でやるのは大変すぎるのと、変にやると排水管の破損や水漏れの原因になってしまうこともあるみたいなので、どうしてもやるのであれば自己責任で。
一応、ケルヒャーの説明書きにも「排水溝」とあるので、もしかしたら使えるのかもしれませんが。。
これはケルヒャーの別売り部品なんですが、業者さんもこれと同じようなホースを排水溝から突っ込んで洗浄していました。
でも、ここまでくるとちょっと大変だし機械代も高くつくので、家の外の高圧洗浄はやはり業者さんに頼むのがいいんじゃないかなと思いました。
威力もケルヒャーだと業務用の機械と比べてかなり落ちると思います。
うちの場合だと高圧洗浄だけなら全部やっても1万5000円だったので、5年とか10年に1回くらいは業者さんにお願いするのもアリかなと。
まとめ
当初想定していた「6,000円で済むのでは」という安易な考えからすると、実際は9,000円の支払いになったので思ったより高くはなってしまったんですが、
訪問の際は図面も使ってしっかりとした説明をしてもらえるので、作業内容や料金については私も納得して契約をしましたし、特に不満な点はありませんでした。
オプションも何もかも全部やろうとするとそこそこ高額にはなるかもしれませんが、作業箇所は自分で自由に選べるので、料金システムさえきちんとわかっていればおすすめできる会社だと思います。
ただ、家の中からのオプション作業においては、ポンプや薬剤さえ購入すれば自分でもできそうな感じではあったので、ここはがんばって自分でやるのもアリだと思います。
※ポンプも場所を取るといえば取るし薬剤も使い方を間違えると危険なので、手間と安心を考えて業者さんにお願いするのもいいと思います。
また、外の排水溝が汚れているかどうかは、家の外にある「おすい」と書かれたマンホールの蓋をマイナスドライバーなどで開けると中を見れますので、気になる人は一度確認してみるのがおすすめです。
それでもしめちゃくちゃ汚れていて今にも詰まりそうな感じであれば、一度業者さんに洗浄してもらったほうが良いかもしれません。
戸建てだとこういうところも自分で気をつけなければいけないので大変ですね。。
排水溝は完全に盲点だったので、これからはちょっと意識して、詰まらせないように気を付けたいと思いました。
最後に、排水溝を詰まらせないためのアドバイスとして「1日1回程度大量の水を流すといい」ということを教えてもらいました。
湯船にお湯をためているならそれを流せばOKで、それ以外の洗面所やキッチンなどでは、バケツに水をためて一気に流すというのをちょこちょこやっておけば詰まりにくいそうです。
以上!
ということで今回はこれで☆
またーノシ