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キャナナ
ひきこもり主婦ブロガー
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『うつヌケ』の書評と実際にうつヌケした私の体験談

キャナナ

どうも、キャナナです。

今回は『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』という本を読んだので、私の実体験も含めて感想を書いてみたいと思います。

目次

「うつ」について本質を丁寧に描いた良書

この本はすべて漫画で描かれているので、とても読みやすくさらっと読破してしまいました。

著者の田中圭一さんは手塚治虫さんのパロディで下ネタ漫画を書いていることで有名な方だそうです。(この本には下ネタは出てきません)

本の内容は田中圭一さんご本人がうつになってから抜け出すまでの過程の紹介と、16人のうつ経験者や精神科医へのインタビューによって成り立っています。

うつを発症するに至ったそれぞれの状況や心情を紹介し、どういう人がうつになりやすいのか、具体的にどんなきっかけで発症したのかがわかりやすくまとめられています。

また、うつから抜け出せた瞬間、抜け出してからもうつとうまく付き合っていく方法についても説明されています。

そして最後に、まとめとしてインタビューした全員の共通点を分析して導き出し、うつの本質に迫ると同時に、うつの暗いトンネルには必ず出口があるということを力強く伝えてくれています。

辛いうつから抜け出せた経験から、今もうつに苦しみ続けている人たちに安心と希望を与えたいという筆者の強い思いが胸に響きます。

私もうつトンネルを抜けた1人です

私がうつになったきっかけ

それは不動産会社の事務員として働いていたときのことでした。

小さな会社だったので、1人でやる仕事の範囲が広くその担当も自分だけというものが多く、責任は大きく感じていました。

さらに、私を含め事務員は7人しかいないのに先輩や同期や後輩が次々と辞めていき、辞めた人の分の仕事がすべて一番下っ端の私に回ってきました。

来客のお茶出しや電話応対など、下っ端がこなす雑務をすべて私が引き受けつつ、賃貸マンション数棟の家賃管理や子会社の経理の一部、小口現金管理などのお金に関わる重要な仕事も任されることになり、

簿記も経理も全く未経験だった私は、雑務の忙しさと絶対にミスが許されない経理関係の仕事の責任の重圧で完全にキャパオーバーになっていました。

すると徐々に身体に異変が起きはじめ、常に熱っぽかったり、足に脱力感があったり、頭重感でまともに座っていられなかったりしてきました。

体調不良から集中力がなくなり、ぽつぽつミスも増え出します。

私は元々とても責任感が強く、完璧主義でした。

何事もきちんと完璧にこなしていきたいのに、ミスをしてしまう自分をだんだん責めるようになります。

「なんでこんなミスをしてしまったんだろう!あのときここをちゃんとチェックしていれば!」と後悔ばかりがつのります。

そして、「もっと気をつけなければ!もっとちゃんとチェック機構を設けなければ!もっともっと!」とどんどん自分を追い込んでしまい、何をするにも神経を張り巡らせ、失敗をしないようにしないようにと自分にムチを打ち続けました。

朝起きるのがどんなに辛くても会社を休むなんていけないことだと思っていたので、責任感と義務感だけで毎日出勤していました。

そうした日々を1年半ほど続けたところ、いよいよ机に座ることもできなくなり、会社のトイレにひきこもって横になるようになりました。

幸いにもとてもきれいな広いトイレで床は大理石のような感じだったので、衛生的にはたぶん大丈夫だと判断(笑)。

そこまできてようやく、こんなことでは仕事を続けていけないと思い、会社に辞めたいと申し出ました。

私がうつになった原因

仕事の過労と重圧が原因のように思えるかもしれませんが、私はそうではなかったと思います。

私よりもっと忙しく働いている方はたくさんいらっしゃいますし、もっと責任の重い仕事をこなしている方もたくさんいらっしゃいます。

私がうつになった原因は「自分を責め続けたこと」にあると思っています。

一番の味方であるはずの自分から猛烈にミスを責められた私には、もう甘える場所などどこにもなく、常に完璧だけを求められるロボットのような気分でした。

もうこんな苦しい生活から逃げ出したい、毎日つらいとしか思わない。

でも逃げ出すわけにはいかないと頑固な私の脳みその状況を見かねて、自分の身体がまさに体を張って逃げる口実を作ってくれたんです。

「こんなに具合が悪いんだから休んでも仕方ないよね」と思えるように。

これがうつの正体でした。

『うつヌケ』にもこのことが書いてあるのですが、人は自分のことを好きでいてあげないと、どうやらとてもつらくなってしまう生き物のようです

私もミスをしてしまう自分が許せず、なんでこうしなかったんだ!といつも自分を責めていました。

筆者の田中圭一さんも、私と同じようなきっかけでうつになっています。

まじめで完璧主義な人がうつになりやすいとよく言われるのも、まじめであるがゆえにちゃんとしなければと自分にムチを打ってしまうからだと思います。

今、もしあなたがうつに悩んでいるのであれば、どうか自分を責めることはやめて、失敗した自分を許し、よくがんばったと褒め、思いっきり自分を甘やかしてあげて欲しいと思います。

誰が何といおうと自分だけは自分の味方でいてあげましょう。

私がうつから抜け出せたきっかけ

それは結婚でした。

会社を辞めることになって一人暮らしを解消して実家へ帰ってきたのですが、わたしは昔から父親と仲が悪く、実家にもわたしの居場所はありませんでした。

口には出しませんが、大学にもちゃんと通わせたのに社会人になってすぐにニートになった私に、これからどうするんだという無言の圧力を感じました。

またすぐにでも働いてこの家を出たい!そう思っていたのですが身体は全然言うことを聞いてくれず、その後1年ほど寝たきりのような生活を送ります。

その間も何度も父親と口論になり、そのたびに体調も悪化しました。

もうこのままずっと体調が良くならなかったらどうしよう・・。

そんなときネットで知り合ったのが今の旦那さんでした。

体調の良くない私をいつも一番に気遣ってくれ、うつに対しても偏見なく優しく接してくれました。

そして、私よりも私のことを大事に思ってくれるこの人と結婚することになり、私は晴れて実家から脱出することに成功します。

いつもニコニコしていて優しい旦那さんと一緒に暮らすうちに、私も自然と笑顔がこぼれるようになり、体調も日に日に良くなっていきました。

私の場合は、辛い環境(職場と実家)から逃げ出せたことが同時にうつのトンネルを抜けることにもなりました

もしあのとき旦那さんと出会っていなかったら、私は今も実家で寝たきり生活を送っていたかもしれません。

本当に私は運が良かったと思います。

旦那さんには今でも本当に感謝しています。

『うつヌケ』のまとめでは、うつのトンネルから抜け出す方法は、辛いものから逃げ、自分を肯定してくれる方へ行くことであるとしています。

私もまさにそれでうつが回復しています。

お金の問題などでなかなか逃げ出すのが難しい状況もあるかもしれませんが、できるだけ自分がラクになる方へ身を置き、その中で自分を認め、許し、愛せるようにたっぷりといたわってあげることで、必ず暗いうつトンネルの出口の光が見えてきます。

少し時間はかかるかもしれませんが、あきらめずにゆっくりでも抜け出せる方向を探っていきましょう。

大丈夫。

必ずトンネルには出口がありますから。

誰もが読んで欲しい1冊です

うつにはいまだに偏見があります。

私もうつだと話した途端、何人も友達が去っていきました。

どう接していいかわからず怖いのだと思います。

そのようなうつについての知識が乏しい人にもぜひ一度読んでもらいたいし、うつほどではないけれど毎日がつらいと感じている人にも予防のために読んで欲しい。

「うつは心の風邪だ」なんて言葉がありますが、この本では「うつは心のガンだ」と言っています。

私もそう思います。

風邪だなんて生易しいものでは決してないからです。

うつになっている人は、自分で自分のことを傷つけ過ぎた人です。

そんな人に、余計責めるような言葉で追い打ちをかけたり、頭がおかしい人を見るような目で避けたりして、さらなる傷を負わせないためにも、この本を読んでしっかりとうつの本質について学ぶことで、優しく温かい目で見守りつつ、再び自信を取り戻せるよう勇気づけができるような人が増えるといいなぁと思います。

みんなの正しい知識で救える命があるはずです。

ということで、

今回は『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』を読んだ感想と私の体験について話してみました!

ではまたーノシ

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