『うつ病』に対する悲しい偏見と現実について

この記事は
わたしの実際の体験から『うつ』についての本当の問題点を知ってもらいたくて書いた記事です。

どうも、キャナナです。

わたしは『うつ抜け組』であることを公表しているんですが、今回は『うつ』であることを周りに話すことによって起こる悲しい現実について、当事者の立場からちょっと話してみようかなと思います。

『うつ』とはあやふやな診断である

まず、『うつ』の診断がめちゃくちゃ適当なのはご存知でしょうか。

実際、わたしは何の検査をするわけでもなく、ただ『朝起きれませーん。』と言っただけで「あ~、それはうつですね~。」と診断されました。

血液検査で数字として出るわけでもないし、傷や腫瘍のように目に見えてわかるわけでもない。

たしかに正常な状態ではないし、うつ状態であることは確かだと思うんだけど、うつは病気というか、ただの「状態」である気がしています。

『うつ』だと話した瞬間に見方が一変する

わたしは当時、体調が悪いのがつらくてつらくて、このつらさを誰かにわかって欲しくて、会う人会う人に『うつ』になったことをカミングアウトしていました。

自分ひとりでは不安で怖くてつらくて抱えきれなかったんだと思います。とにかく今自分がどんな状態なのかを聞いて欲しい、たとえつらさをわかってもらえなかったとしても、話を聞いてもらえるだけでもちょっとは心が軽くなるような気がしました。

 

ただ、今思うとこれがいけなかったんだと思います。

 

友達の顔は一瞬で曇り、頭のおかしい人を見るような目に変わりました。

 

ちなみに、わたしはいきなり奇声を発したわけでも泣き出したわけでもないし、自傷行為を見せつけたわけでもなく、ほんとにただ「今こんな風に毎日体調が悪くって、病院行ったら『うつ』って言われたんだー。」と話しただけです。

なんの話をしても変だと思われる

一度『うつ』のレッテルを貼られるともうはがせません。

ちょっと調子のいいときに、心配かけないようにと明るく話すと『こいつ今ハイの時だな』と思われる。

具合の悪いときに、ちょっと落ち込んだ感じで話すと『コイツそろそろ自殺するんじゃねーか』と思われる。

要は、明るくしてても暗くしてても普通にしてても『頭のおかしい人間が○○をしている』という前提になってしまって、もはや何をしてても変な風にとらえれられてしまう。

というか、そうとらえられてるんじゃないかなと思ってしまう。

偏見は仕方のないこと

でも、実際こうなってしまうのは仕方がないのかなと思う。

『うつ』になったことのない人は、具体的な心境なんて全然わからないだろうし、「がんばれ」っていっちゃダメだとか言われると普通に励ますことすら難しいだろうし。

そうなると自然に受け答えは「へ~そうなんだ~」くらいしか言えないし、自分のせいで自殺とかされたらたまらないから、腫れ物を触るように距離を置いてあまり深く関わらないようにしようという気持ちもわかる。

わたしはまだ軽いほうだったと思うんだけれど、ほんとに危険な状態にある人もいるし、そこの違いとか判断はなかなかできないと思う。

この事実がうつ病患者を余計に苦しめる

ただ、このことがうつ病患者をさらに傷つけ、苦しめているのも事実。

真面目に一生懸命仕事をして、自分のことよりも会社を優先して、周りの人に気を使いまくって、そうして心も体もボロボロになって、それでも働けなくてごめんなさい、迷惑かけてごめんなさいと自分を責めて、わらにもすがる思いで周りの人に『うつ』になってしまったと話したら、今度は頭のおかしい人を見るような目で見られるようになって、距離を置かれ、元気になってきた後でもそれはずっと続く。

今でもわたしにはほとんど友達は残ってないし、それからは人と話すたびに「わたし今変じゃないかな?大丈夫かな?」と不安になるようになり、うまく会話できないようになってしまいました。前は社交的だったんですけどねー。

文章だとまだ大丈夫なんですが、実際に会うと言葉がすぐに出なかったりします。対人恐怖症のような感じですかね。旦那とか理解してくれている人の前では普通に話せるんですけど。

『うつ』には理解者が必要

でも『うつ』を克服するには、自分を肯定してくれて受け止めてくれて理解してくれる人がほんとに必要で、わたしも旦那がいてくれたからこそここまで回復できたと思っています。

『うつ』になる人はみんな、自分を責めてしまう人だと思うんです。

だから、ひとりで考えていてもなかなか自分を許しきれないし、今の状況も肯定できなくて、早く働かなきゃと急いで復帰してまた再発してしまったり。

 

つらかったね。がんばったね。ゆっくりしてていいよ。

 

そう言って優しく見守ってくれる人がいるだけでどれだけ救われることか。

でも、そう言ってくれる人を見つけるのがかなり難しい現実。

結論:むやみに言いふらさないほうがいい

とりあえずは、やみくもに『うつ』だと言いふらすのはやめたほうがいい。特に友達とか知り合いには。余計な傷を増やすことになりかねないので、話すなら厳選してわかってくれそうな人や経験者だけに話すこと。

ただ、ひとりぼっちではつらくて抱えきれないと思うので、ネットで匿名で言いふらすのはアリだと思う。そうすることで同じ悩みを持っている人ともつながれるし、共感の声や経験者からのアドバイスなども聞けると心も軽くなるんじゃないかなと思う。

 

『うつ』で一番つらいのは理解者がいないこと。

そして、『うつ』の一番のくすりは理解者がいること。

この矛盾こそが『うつ』の最大の問題であり、難しさだとわたしは思う。

 

『うつ』の人は変な人なんかじゃないですよー!

がんばってがんばってがんばって、ボロボロになっても、ごめんなさいと思いながらまだがんばる人です。

 

『うつ』の人に必要なのは、

「がんばれ」じゃなくて「がんばったね」

 

もうがんばらなくてもいいように、休ませてあげて。

やらなきゃいけないことじゃなく、やりたいことを思い出させてあげて。

生きているだけで十分素晴らしいこと、何をしなくても素晴らしい人であることを教えてあげて。

 

しっかりと休めば必ず復活できる。

自分を大事に、もう無理はしないで。

自分が自分を許してあげて。

 

わたしがこうして書くことで、ひとりでも多くの人が救われることを願って、今回は終わりにしたいと思います!

ではまたーノシ☆

2 Comments

のん

はじめまして(^^)うつ病で休職、退職し、あと1ヶ月間だけ専業主婦の30歳です!
鬱にも波があり、歴が長いのでいろいろな鬱の方を見てきましたが

がんばってがんばってがんばって、ボロボロになっても、ごめんなさいと思いながらまだがんばる人です。

は違うと思います。
少なくとも、周りのせいで、自分は周りにこんなにやっているのに、というどこか自己中心的な考えの人が多いです。
そして、このような言葉で鬱病患者全体を擁護することで、さらなる偏見と、うつ病患者の方たち自身の怠慢が生まれると思います。

鬱病経験者がそんなこと言ってたら、自分を美化しているみたいでなんだか鬱病になるまで人に尽くして頑張った自分が偉い、みたいにしか聞こえません。
それに、周囲に恵まれていたからだとは思いますが普段からそんなこと思っていないのは周りにも十分伝わっていたと思うので、欝で休職した時も誰も辛い言葉を投げたり冷たい目で見たりしてきませんでしたよ。
友人も辛かったね、頑張ってたもんねと言って泣いてくれた人がたくさんいました。

自分自身が欝病、または経験者の方が欝病になる人をよく言い過ぎるのは良くないと思います。心の風邪と言われています。
軽い人ほど言いふらし、キャナナさんのように欝病と言うものを美化するような発言をすると私は思っています。

私はリアルで吐き出すよりネットで吐き出すほうが苦手です。なぜならそう言った方たちによる偏見のせいで「欝病の人って、この病気は優しい人しかならないとか、責任感が強くないとならないとか平気で言うし思ってるよね」と思われ、言われてしまうからです。辛口でごめんなさい。
欝病患者を苦しめているのは欝病に対する理解を求めすぎる欝病患者のせいだともう10年近く感じているので、つい長々コメントしてしまいました。

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キャナナ

のんさん
なるほど。貴重なご意見ありがとうございます!
たしかに、自分がうつであったとカミングアウトした上で、うつの人はがんばってる人だと言っているので、自分を美化しているようにも聞こえますね笑

また、のんさんのおっしゃるように、自己中心的な考えによって被害者意識から抜け出せず、さらに負のループに陥ってしまっている方もいらっしゃるとは思います。

ただ、わたしもうつを経験した身として、症状が比較的軽かったとは言え大変苦しみましたので、同じうつに悩む人に対して自己中だから悪いんだよとさらに責めるようなことはしたくないので、少しでも気持ちを軽くできたらなぁという思いからこの記事を書きました。

のんさんもうつ歴が長いとのことですが、うつの人は自己中心的であり、優しいからなるわけでも責任感が強いからなるわけでもないし、周りに理解を求めすぎるうつ病患者のほうが悪いとおっしゃっているように感じたのですが、それはつまりご自身を責めていることになりませんか?

ご自身がうつで長い間苦しんでいるにも関わらず、うつ病患者を擁護する必要はない、怠慢を生むだけだ、美化するな、理解を求めるなとおっしゃるということは、とても自分に厳しく責任感のある方のように感じました。

それこそが、がんばってがんばってボロボロになってもまだ自分が悪い、自己責任だから周りに甘えてはいけないとがんばっている姿にわたしには見えました。まちがっていたらごめんなさい。

わたしも美化しすぎかもしれないし、無条件に擁護しすぎなところもあると思いますが、うつになってから自分の中で決めたことは、自分にとことん甘くなろうということと、すべては自分の責任であり周りの人のせいではないということの2つでした。

その自分にとことん甘くなった結果として、今回のような甘々な記事ができあがってしまったのかもしれません笑

でも、わたしも含め、うつになる人は自分を責め過ぎてしまう人が多いように感じているので、少しでも自分を責める回数が減るように、これからもうつの人には甘々に接していきたいとは思ってます。

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