話題の「嫌われる勇気」を徹底解剖③~すべての悩みは対人関係~

今めちゃくちゃ人気です。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13
売り上げランキング : 16

by ヨメレバ

 

 

『人はいま、この瞬間から幸せになれる』

なぜ、あなたはいつまでも変われないのか?
なぜ、あなたは劣等感を克服できないのか?
なぜ、あなたは幸せを実感できないのか?
なぜ、あなたは過去にとらわれてしまうのか?

アルフレッド・アドラーの思想にこの答えがあります。

 

 

アドラーシリーズ第3弾。

はじめます!

 

アドラー心理学

 

すべての悩みは対人関係

アドラーは、
「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と断言しています。

「嫌われる勇気」の中で、自分のことが嫌いな青年が登場するのですが、この青年は、短所ばかりで悲観的でひねくれ者で、自分でも面倒くさい男だと思っているから、こんな自分を好きになってくれる人なんて現れないと思っていました。

 

でも別に好きで自分のことを嫌いなわけでもないし、目的論を唱えるのなら、自分を嫌いなことにどんな目的(メリット)があるのか。と哲人に聞きます。

そんな青年に対して、
あなたの目的とはズバリ対人関係を避け、
他者との関係の中で傷つかないことだと諭します。

 

こんな人間誰にも好かれないだろうと思われるような人間でいることで、誰とも関わりを持たなくて済む。という目的です。

 

誰とも関わりを持たなくていいということは、誰からも嫌われることもない。

つまり

対人関係で傷つかずに済むというメリットが得られているという理屈です。

 

このような、

「自分のことが嫌いだ」という一見、自分だけの悩みと思えるようなことも、

実は対人関係の悩みだということです。

スポンサーリンク

 

また、

孤独もしかり。

 

宇宙でそもそも自分ひとりしか存在しないのであれば、孤独という概念もなくなる。

 

孤独を感じるのは、他者や社会がまわりに存在していて、そこから疎外されていると感じるからこそ孤独なのだと。

 

孤独を感じるためにも他者が必要であり、孤独もまた対人関係の悩みであると哲人は話します。

 

対人関係の悩みで特に多いのは「劣等感」でしょうか。

 

ついまわりの人と自分を比べて、劣等感を感じてしまうことがあるでしょう。

 

この劣等感については、アドラーは様々な見解を述べています。

 

劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」である

 

人間はみな同じではないので、必ず優位性・劣等性は生まれます。

しかし、劣等性があることと「劣等感」があることはまた別です。

 

つまり、

その劣等性に対して、自分がどのように解釈するか。

劣等に感じるか感じないかは自分次第ということです。

 

例えば

身長が低いことで悩んでいる男性がいるとします。

身長が低いというのは、身長の高さ比べで言えばたしかに劣等性と言えるでしょう。

しかし、身長が低いほうが有利になるスポーツもあるし、身長が高い人は威圧感があって怖いから身長の低い人のほうが好きだという女性もいるでしょう。

 

つまり

劣等感を抱くということは、自分で自分をおとしめて苦しんでいるということです。

場合によっては優位になることもあるのに、劣等だと決めつけているのですから。

 

しかしアドラーは

劣等感は誰にでもあるものだとも認めています。

それは人間の本能のようなもので、無力な状態から脱したいと願う、普遍的な欲求があるからだと言います。

これを「優越性の追求」と呼びます。

簡単に言えば、成長したい、向上したい、理想の状態に近づきたい。という欲求のことです。

 

劣等感をバネに、この優越性を追求した場合は、それは逆に良い成長促進剤となるので、劣等感を持つことも決して悪いことではないとアドラーは言います。

 

 

問題なのは「劣等コンプレックス」と「優越コンプレックス」

 

劣等コンプレックスとは、自分の劣等感を言い訳に使い始めた状態のことを指します。

 

「私はブサイクだからモテないの。」

「私は頭が悪いから仕事ができないの。」

 

これを
「見かけの因果律」と呼びます。

本来なんの関係もないところに、あたかも重大な関係があるかのように自らを納得させること。

 

これはただの言い訳だということです。

 

この

○○だから~できない。

と言っている人は

つまり

○○さえあったなら私は~できるのに。

と言っているのです。

 

 

また

優越コンプレックスとは、あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸っている状態のことを指します。

 

自分のことをよく自慢する人、いませんか?

それは劣等感をごまかすためです。

そうでもしないと周囲の人は自分を認めてくれないのではないと怖れているから、自慢して自分の価値を伝えずにはいられないのです。

 

この

劣等コンプレックスと優越コンプレックスは、一見真逆のようですが、実は根っこは同じ、劣等感をごまかすための思考です。

 

劣等コンプレックスでは、○○がないからできないのだと○○のせいにすることで、自分の無力さをごまかします。
○○さえあれば私だってできるもん!という仮定の中で自分の価値を示します。

 

優越コンプレックスでは、有名人と知り合いであることを示唆したり、豪華な宝石を見せびらかすことで金持ちアピールをしたり、過去の栄光にすがってその話ばかりしていたり、今の自分の無力さを他の部分で補おうとします。

 

アドラーは
「劣等感を長く持ち続けることに我慢できる人は誰もいない。」
と言います。

劣等感は誰もが抱く感情ではあるが、ずっと持ち続けるのにはあまりにも苦しいものだと。

 

だから人は、その劣等感をごまかすために、仮定の中での価値にすがったり、今の自分以外のものの価値にすがったりしてしまうのです。

これらの人は、成長することをあきらめてしまった人とも言えます。

 

劣等感をバネに勉強にはげむことよりも、手っ取り早く言い訳にして逃げるほうを選んだということです。

 

本当はすごいんだぞ~。こんなものを持ってるんだからすごいでしょ~。

私は今のままでもすごいんだから、別にがんばる必要ないよね!

ということです。

 

これだと一生、劣等感は消えませんね。

スポンサーリンク

 

しかし

これらよりもっと厄介なパターンがあります。

 

それは「不幸自慢」です。

 

これを使う人たちは、自分が不幸であることによって「特別」であろうとし、不幸であるというただ一点において、人の上に立とうとします。

 

たとえば、

自分はブサイクだから彼氏ができないのだと考えている人がいて

友達が「人は見た目じゃないよ~!」と励ましたら、

「あなたに私(ブサイク)の気持ちなんてわからないわ!」

と拒絶したとします。

 

そしたらどうでしょう。

 

もはや何も言えなくなりますよね。

だんだん腫れ物に触るようにその人と接するようになるでしょう。

自分の彼氏の話なんて気軽にできませんね笑

 

この、腫れ物に触るように接してもらうことこそが、ズバリこの不幸自慢をする人の目的なのです。

 

自分は「不幸だ」ということを武器に、相手を支配しようとしているのです。

弱者とは、強者から優しくされるべき存在である。という弱さの権力を使っています。

 

たしかに弱さは武器になります。

しかし、不幸と弱さを武器にしている以上、その人は常に不幸で常に弱い存在でいなくてはならなくなります。

 

一生不幸でいなければいけないなんて悲しいですよね笑

 

もし心当たりのある方は、はっと気づいてください。

 

私も体調がずっと悪くて、なにもかもがつらいとき、不幸自慢をしていたなと思います。

誰かに、大丈夫?と心配してもらいたかったのです。

私はこんなにつらくてつらくてこんなに苦しいの。。

ということをわかってもらいたかった。

 

相手もそんな話ばかり聞かされてしんどかったと思います。

 

そして、優しい言葉をかけてもらえると、私は満足でした。

 

自分が肯定されたような気になるんですね。

 

でもこんなことを続けていても、事態はなにも良くなりませんでした。

友達もどんどん離れていきます。

 

 

結局は自分で解決するしかないのです。

 

現状を良くするためには、そのままの自分を受け止めて、自分に何が足りないのか、何が原因でこうなっているのか、しっかりと今を受け止めること。

 

まずはそこからです。

 

自分に足りないもの(劣等感)を優越性の追求(成長)へうまくつなげられた時、
本当の自分、本当の自信が生まれます。

 

劣等感を抱えながらも、自分の足りない部分を直視し、努力をし続けるのは勇気のいることですし、見たくない部分もあるでしょう。

 

つい目をそらして逃げ出したくなる気持ちもわかります。

 

でも

逃げている限り、永遠にその問題は解決しません。

 

 

最初に話した通り、劣等性と劣等感は別です。

 

劣等感を感じているのはあくまでも自分の脳みそであることをしっかり自覚し、今の自分が本当は別に劣等でもなんでもないという事実を見つけましょう。

 

この世に自分しか存在しなければ、劣等という概念すらないのですから。

 

 

すべての悩みは対人関係である。

劣等感は、他者と自分を比べることで起こる悩みでした。

 

しかし本当に比べるべき相手は他者ではありません。

 

このへんについては次回お話しすることにします。

 

今回は専門用語も多く出てきてちょっと難しかったかもしれませんねー。

理解できたでしょうか。

 

まとめると

悩みはすべて対人関係につながってるよーってこと。

劣等感という感情が、

・劣等コンプレックス

・優越コンプレックス

・不幸自慢

につながってるんだよーってこと。

でも、劣等感は誰でも持っている感情で、それ自体は別に悪いことじゃないんだよーってこと。

です。

 

では次回もおたのしみにー☆

 

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13
売り上げランキング : 16

by ヨメレバ

 

 

スポンサーリンク

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

妊活をはじめてから1年半。ふと振り返ってみた。

『100%幸せな1%の人々』を徹底解剖②人は迷惑をかけずには生きられない

やりたくないことをするのは自分のためだけ!

やる人はやれる理由を探し、やらない人はやらなくていい理由を探す

話題の「嫌われる勇気」を徹底解剖⑤~課題の分離~

『100%幸せな1%の人々』を徹底解剖④幸せを味わうには不幸が必要?